滝宮の家の気密測定を行いました。
この状態で行うのは、手直しができるからです。
JISでは完成状態で行うことになっていますが、その時点だと測定するだけになってしまいます。
よって私たちは、断熱・気密工事が終わり、貫通部の処理もしてこれ以上穴をあけることがない状態で気密測定をします。
そこで、漏気個所をチェックして、施工精度を上げる作業をします。

外部は付加断熱の工事が終わり、通気胴縁を施工しています。
弊社では、一般的な15~18㎜の通気層では不足していると考えており、30㎜の通気層をとっています。
(この現場は15㎜×2層のダブル胴縁)
IBECでは屋根の通気層は30㎜を推奨しています。
それと同じ隙間を外壁側も実現しています。


気密測定器で圧力をかけて、全員で確認していきます。
目にはキレイにできていても、圧力をかけないとわからない隙間があるのです。

ロフト部分の屋根断熱もとてもキレイです。
気密シートの上には高性能グラスウール16Kを315㎜充填されています。
これはとても効果的です!

配線の貫通部やステイプルの穴も、シーリング材で処理されています。


換気はダクト式3種です。
メンテナンス性を重視されて、お施主さまは3種換気を選ばれました。
最近、3種換気が続いています。

結果は・・・お施主さまも気になりますね!

結果はC値=0.1cm2/m2という素晴らしい結果でした。
JISでは小数点第二位を四捨五入するのが決まりなので0.1ですが、実際の数値は0.1を切って0.074でした。
気密測定器も小口径の高気密の建物が測りやすい整流筒を使用しましたが、エラーが何度かでました。
総相当隙間面積は12cm2と家全体で約3.5センチ×3.5センチ角の隙間しかないことになります。
施工精度をしめすn値も1.14と大きな隙間はないことを示しています。
この建物は引違窓が2窓あります。
それにもかかわらず0.1を切るとは、APW430の気密性の良さを実感しました。

パネル工法やウレタン吹付に比べると、性能を出すのには難易度が高い、グラスウールの手詰め工法。
外側の構造用合板や防湿気密シート貼りや貫通部の処理等、数値を出すには丁寧な施工が求められます。
高い性能をキープしてくれている、大工さんをはじめ職人さんたちや現場監督に感謝です。
田中工務店の家づくりのキホンは「丁寧な家づくり」です。







