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設計通りの断熱性能を発揮するために・・・ヒートブリッジ対策

省エネ性能は日本では「Ua値」で表示されます。
外皮計算をして、どういう性能の断熱材をどういう厚さで施工し窓をどういものを使うかで、数値は決まってきます。

↑こういう壁の真ん中なら、断熱材はきれいに入っていきます。
残念ながら建築はそういうところばかりではありません。

この写真のように、耐震上大事なもの「筋交」「ホールダウン金物」、外周部のコンセントが来ることもあります。
こういうところは、熱が逃げやすい場所 、熱橋=ヒートブリッジに なりやすい場所になります。

断熱施工は、ヒートブリッジを極力少なくすることがとても大事です。
ヒートブリッジが多いと、断熱性能が悪くなるだけではなく、結露の発生の原因になってしまい、建物の耐久性を著しく下げる結果を招いてしまいます。

上の写真のような場所は、極力断熱が切れないように丁寧な施工が求められます。

また、こういう弱いところを補完するために、付加断熱をすることはとても効果的です。

パッシブハウスの場合は、ヒートブリッジを数値化して計算して評価します。
ψ値(プサイ値)という値を、winISO等の専用ツールを用いて算出して、通常の断熱性能のところから引き算していきます。

90秒でわかるパッシブハウスより

パッシブハウス生みの親であるファイスト博士も講演で「ヒートブリッジが多い建物はよい建物にならない」と強調されていたのが思い出されます。

tanaka