
少し前ですが、暑い中、香川町の家で気密測定を行いました。

外部は付加断熱の工事が進んでいます。
外部はフェノールフォーム(フェノバボード)を30㎜を外張り断熱で採用しています。
この建物の断熱スペックは、
・屋根断熱 高性能グラスウール16K 315㎜
・外壁 充填:高性能グラスウール16K 105㎜+付加断熱:フェノールフォーム 30㎜
・床断熱 大引間 XPS3種aD 100㎜ + 根太間 高性能グラスウール32K 60㎜
・サッシ トリプルガラス樹脂サッシ(APW430)
です。
基礎断熱に比べ、床断熱は気密処理する場所が多いので、基本的には数値は悪くなりますが・・・・結果はいかに・・・

換気はメンテナンス性を重視されて、ダクト式三種を採用しています。
第一種、第三種ともに一長一短です。
田中工務店では、住まわれる方に合ったものをご提案しています。
なお、一般的かもしれませんが、パイプファンを使ったダクトレス三種は適切に換気ができないため使いません。

大工さんは本当にきれいに防湿気密シートを貼ってくれています。
シートは可変透湿タイプを採用しています。
原則、雨に濡らさなければ可変透湿タイプは不要と言われていますが、これだけ高温多湿になると採用しておいた方がいい状況も増えてくるかもしれません。

タッカー(ステイプル)を打ったところも、気密テープでふさいでいきます。

代表自ら床下をチェック。
数値を出すより、確認して漏気個所をふさいでいく作業が大事です。

結果はC値=0.2cm2/m2という素晴らしい結果でした。
JISでは小数点第二位を四捨五入するのが決まりなので0.2ですが、実際の数値は0.15でした。
総相当隙間面積は18cm2と家全体で約4.3センチ×4.3センチ角の隙間しかないことになります。
施工精度をしめすn値も1.11と大きな隙間はないことを示しています。

床断熱は基礎断熱に比べ、気密処理をする箇所が多く、気密性能的には不利になります。
その中で、0.15という数値は大工さんをはじめ携わってくれた職人さんたちが頑張ってくれた結果だと思います。
高い性能をキープしてくれている、大工さんをはじめ職人さんたちや現場監督に感謝です。
田中工務店の家づくりのキホンは「丁寧な家づくり」です。