岡本町の現場、お施主様とお客様と立会いのもと気密測定を行いました。
測定は、いつもお世話になっている水の葉設計の中野さん。
この建物は基礎断熱を採用している現場です。
結果はC値=0.139c㎡/㎡と、とても良い結果となりました。
施工の精度を表すn値(隙間特性)も1.18ととても良好です。
40坪を超えるこの建物全体の総隙間面積は21c㎡。
約4.6cm×4.6cmの隙間しかないことになります。
前回の気密測定でご紹介した通り、引き違い窓は気密性がドレーキップや滑り出し窓に比べると悪いのですが、この建物は5本の引き違い窓があります。
逆にエクセルシャノンの引き違い窓の気密性の高さが証明されたとも思います。
日本ではJISで減圧法が原則ということを規定されていますが、パッシブハウスの規定では加圧法と減圧法どちらもすることが求められています。
加圧法はC値=0.185c㎡/㎡でした。
総相当隙間間面積も21㎡==>28c㎡となっています。
この原因のほとんどは玄関ドアと滑り出し系の窓です。
これらの開口部は減圧法だと引っ張られて気密性が上がりますが、加圧すると外側に押し出すのでパッキンが緩くなる方向に行くので気密性が悪くなります。
逆にドレーキップ窓が多い建物は加圧法のほうがよくなる傾向があります。
もちろんサッシによってそのばらつきがあります。また金物からの漏気も変わります。
そういう性能を確認するためにも、加圧法と減圧法どちらもすることが理想的です。
基礎断熱・床断熱、屋根断熱・桁上断熱、いろんな断熱方法がある中でいつも安定して気密性能を確保してくれている現場には感謝です。
tanaka