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「構造の良し悪しは、意匠設計で決まる」@構造塾

先日、構造塾をオンラインで受講しました。
新型コロナウィルス感染症の影響で、オンラインでの開催です。

今回のお題は 「架構設計とプランニングのポイント」

「意匠設計(間取りや外観やデザイン)と架構設計(構造)は同時にしましょう」

というのが、今回の大事なポイントでした。
皆さんにとっては???かもしれません。
そんなこと当たり前のことと思われていると思います。

設計者は構造のことをわかって(意匠)設計している、思われるかもしれませんが、残念ながらそうではない場合が少なくないので構造塾では口を酸っぱくして佐藤実さんは訴えているのです。

構造を考えずに設計してしまった場合、不具合を生じるのはデータが示しています。

出典:構造塾テキストより

柱の直下率が50%以下になると、事故が急増しているのです。
構造を考慮されていないプランを強くすることはできますが、デメリットがあります。

出典:構造塾テキストより

構造を考慮していないプランを無理やり強くするためには、お金がかかってしまいます。
↑の資料のとおり、柱が揃っていない場合は梁が大きくなってしまいまい。建築費が高くなってしまいます。

どうしてもお施主様の要望をかなえるために必要な場合はしょうがないと思います。
しかし、意味もなく直下率が悪いプランニングをして、そのコストはお施主様が負担する、それはよいこととは思えません。

温熱設計も同じことがいえます。
計画が悪いと、同じ暖かさにするために断熱材を厚くしないといけなくなり、コストが上がってしまいます。

当たり前ですが、「耐震」も「省エネ」も基本設計がとても大事です。

tanaka