
先日お引き渡ししたお家の換気装置の風量測定を行いました。
24時間換気装置を設置し、1時間に0.5回の空気を入れ替えることは建築基準法で定められています。
確認申請をする際、換気の計画と計算書が必要になってきます。
しかしながら、風量の実測は義務化されていません。
大げさに言うと、「建築の闇」の一つかもしれません。
理由は、計画どおりに施工していても、計算通りの風量が出ないケースがあるからです。
ダクト式の場合で、ダクトをつぶしてしまったり、急な曲げ方をしていなくても測ってみると風量が計算書通り出ていないケースは多々あります。

弊社では使用しませんが、パワーが弱いパイプファンだと建物にかかる圧力やレンジフードや風に負けて、設計通りの風量はでません。
換気不足はいろんな問題を起こしてしまいます。
家の中で結露が発生したり、カビが生える不具合の原因に換気不足が絡んでいることがほとんどです。
よって、計画・設計するだけではなくて、確認することが大事になってきます。
この建物は、計算書から多少のばらつきがあったものの、概ねそのままの設定でいけそうでした。
逆にいうと、私どもはしっかりとした風量が確保できる機種を推奨させていただいております。
この測定結果をもとに、お施主さまに換気の設定や使い方をご説明いたしました。