先日、多度津の家が上棟しました。
梅雨の時期は、当然雨が多く構造躯体を濡らさないようにするのには、とても気を使います。
構造体を濡らしてしまうと、高断熱高気密住宅を建てるにあたっては初期型結露を発生する可能性が高まるので、耐久性を担保するためには極力濡らさないようにすることはとても大事です。
何とか濡らすことはなく上棟を終えましたが、壁の防水が終わるまではブルーシートで養生して、品質を確保しています。
面材耐力壁にはダイライトMSを採用しています。
面材の目地は気密テープで処理をして、外部側で気密をとっています。
梁の取り合いやサッシ廻りの先貼りシートも綺麗に施工してくれています。
先貼りシートを入れることによって、壁体内結露を防ぐための防湿層の耐久性が飛躍的に向上します。
シートはマグイゾベール社のヴァリオエクストラという可変透湿型の防湿気密シートを使っています。
また、オレンジに見えるのがホウ酸の施工確認した跡(クルコミン反応)です。
ホウ酸は床から屋根まで全構造体を処理しています。
やっかいなアメリカカンザイシロアリの対策にもなっていますし、後でできないので、全構造体処理はおすすめです。
屋根が下がってきて、三角になる小さな隙間は予め一液性のウレタンで処理しています。
屋根の下地=野地板までホウ酸で防腐防蟻処理されているのが、よくわかります。
この建物は床下エアコンを採用しているため、基礎断熱方式です。
スラブ上もすべて断熱材を敷き込んでいます。
(外周だけ施工されることが多い)
立上り~土台は一液性のウレタンでヒートブリッジの処理をしています。
Ua値が●●、HEAT20のG●という性能がいろんなところで飛び交っています。
しかし、こういう細かいところの施工が適切に行われていないと、その数値は絵にかいた餅になってしまいます。