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ダクトレス一種換気~ヴェントサンZERO

先日お引き渡しした木太町の家の換気装置は、ダクトレス一種換気を採用しました。
この方式の元祖、インヴェンター社のヴェントサンZEROです。

お施主さまはダクト式のダクトのメンテナンス(汚れによる清掃、取替)と装置の更新を考えると、ダクト式は避けたい。
また、熱交換式にはしたいということで、ダクトレス一種換気を選択しました。

また、静音性を求めて、スリーブに吸音材が巻いていて風量を絞ると作動音がほとんど聞こえないレベルの、ヴェントサンZEROを採用。
実際の実物サンプルで音を確認していただきました。

インヴェンター社ではダクトレスとは言わず、デセントラルと称しています。
ようは、集中式ではなく分散式、ということです。

方式としては、70秒ごとに給排気が入れ替わり、その際に蓄熱エレメントにためられた熱を吸放出するという方式の熱交換換気です。

第一種換気のデメリットとしては、SA(吸気側)ダクトの汚れです。
北欧では、ダクトの定期清掃が義務化されている国もあります。
日本ではダクトの種類やインフラ(業者)がいないため、ダクトの清掃は現実的には絶望的です。

そもそもダクトのない方式なので、その心配はありません。

しかし、デメリットがないわけではありません。
ダクトレス換気で使用されているパイプファンはパワーが弱いため、圧力や風の影響を受けやすく、安定して必要な換気風量を確保するのが困難です。

また、取り付けることができるのが基本的に外周のみなので、欲しい場所にもっていけない間取りもあるかもしれません。

しかしながら、ドイツだと2019年にダクトレス方式の売り上げがダクト式が上回りました。
ドイツだとリフォームが多いことも原因だとは思いますが、ドイツでの流れも頭に入れる必要があると思います。

ダクト式、ダクトレスどちらもメリット・デメリットがあるので、第三種換気を含めお施主さまの意向や生活を踏まえ、よく相談の上選定していきたいと思っています。