毎年、建築技術の1月号は南雄三さん監修の断熱特集。
いつもとても勉強になります。
今回は「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」。
その中でご紹介したいのが、住宅結露研究の第一人者宮城学院女子大学教授の本間先生の記事。
「カビの発生理由と人体の影響」
今朝も窓の結露で悩んでいる方も多いと思います・・・
建物内でのカビの増殖要因は、
・湿度(じめじめ)
・温度
・光
・栄養物質
などの、室内環境に大きく影響されます。
室内のチリの中のカビは 好きな湿度によって
・好湿性カビ
・耐乾性カビ
・好乾性カビ に分かれるそうです。
よく窓についているクロカビは好湿性カビです。
一番人体への健康影響のグラフ↓を見てみると湿度70%が一番低い湿度で、それ以下でも変わらないという研究結果です。
Risk class A~C、それぞれ湿度によって健康的な悪影響は変化していきますが、湿度は70%以下にコントロールすることが大事と、本間先生は結論付けています。
排気を室内に出す開放型のストーブやファンヒーター。
石油は燃えると水分を発生して、湿度が上がっていきます。
その上にヤカンを置いておくとさらに湿度は上がっています。
また、換気不足も湿度アップの原因になります。
結露被害の大きな原因の一つが換気不足です。
室内の温度が低い日本の住宅では相対湿度は上がり気味です。
湿度が低すぎるのもよくないのですが、湿度計を常備して確認し生活をしていったほうがよいと改めて感じた記事でした。
tanaka