2022年に断熱等級5/6/7が新設され、断熱の上位等級が設定されました。
鳥取県のNE-STに代表されるように、各自治体でも続々と独自の地方基準を策定されています。
がいな家の標準仕様のUa値はT-G2とほぼ同じで「経済的で快適に生活できる推奨レベル」となっており、HEAT20G2より上のレベルを推奨しているところについて、考え方はとても共感できます。
私たちとしましても、とても経済的なスペックだと思います。
しかし、寒冷地=3地域の岩手では、そのレベルの室内環境を実現するには、Ua値=0.34では少し不足です。
岩手県でも「岩手型住宅」の基準が制定されており、その基準をクリアした建物に対して補助事業もされています。
断熱等級は6か7を求められており、また気密測定も義務付けされていてC値=1.0をクリアすることが必要です。
なお、岩手県は3地域ですので、求められる断熱性能は香川=6地域より高いです。
3地域だと
等級6:Ua値=0.28
等級7:Ua値=0.2 が必要です。
等級6が香川での等級7レベルということになります。
裏を返すと、香川では少し断熱強化するだけで、とても快適で健康的な環境ができるということであり、寒冷地の方に比べるととても恵まれた環境だとも言えます。
私たちも、結露を起こさず、計算通りの性能を発揮する断熱施工を学んだ住まい環境プランニングさん監修の岩手型住宅の事例が県のホームページに紹介されています。
それもリノベーションで等級6を実現しています。
Ua値=0.23W/㎡K
C値=0.24cm2/m2
リフォームだと、梁がねじれいる等々、隙間をなくするのは新築より相当大変だったとのことです。
もちろん、耐震補強も全面的にしているとのことです。
寒冷地の高断熱高気密の建物の事例は参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
私たちも住まい環境プランニングさんの施工マニュアルで学び、それを実践しています。