多肥上町の家、上棟しました。
真ん中に見える柱はとても大事な柱です。
この柱のみ4寸でヒノキにしています。
お施主様のご希望を叶える開放的な間取りだと、構造設計をしているとスギの3.5寸角だともたないので、材種と材寸をアップして安全性を確保しています。
元々は柱はオールヒノキを採用していたのですが、ウッドショックの対策でお施主様と相談の上スギにしてコストを抑える建物もあります。
その上で安全性を構造計算(許容応力度計算)で確認・確保するのは当然のことです。
また、ホウ酸全構造体処理を採用していますので、2階の床合板もクルコミン反応(オレンジのマーク)で確認されています。
2階の写真です。
パッシブデザインで開口部が多いため、構造用面材(2.5倍)に45*90の筋交いダブル(4倍)併せて設置して耐力壁を確保しています。
許容応力度計算では窓の上下の壁も耐力に入れて計算することもできますが、余力としてみたいので計算に入れていません。
角はホールダウン金物や筋交いやボードの下地等複雑な場所になります。
こういう部分の断熱施工は丁寧な作業が必要な場所です。
防湿気密シートはJISの0.2mmの分厚い方を使用しています。
保険として可変透湿型も使用しますが、基本的には構造体を濡らしていないのでマストではないと考えています。
しかしJISの0.1mmは破れに弱いので使用しません。
ジェイベックのボーダーは幅のバリエーションが多い上に裂けづらいのでとてもよいと思います。
気密断熱施工の第一人者の住まい環境プランニング古川さんも奨めています。
(実は先貼り施工は古川さんに教えていただいたものです)